健康・命・そして幸せ

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 前略

 今年も気が付けばもうあと1か月を切りました。毎年速度が更新しますが、今年は本当に速い1年でした。先週くらいから気温も下がり、来週には雪の予報もあるようでいよいよ冬本番ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルス感染症も収束するどころか、毎日感染者数、重症者数が更新されており、このまま本当にどうなるのだろうか...と不安な気持ちでいっぱいと思います。北海道、大阪、都心部では医療現場は本当に逼迫しているようで、このたび山口県からも看護師さんが派遣されるということで心より尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。当院は新型コロナウイルス感染症の指定受け入れ病院ではないので、指定病院で働かれているスタッフさんたちには本当に尊敬、感謝の念でいっぱいで頭が上がりません。そのような病院で働かれている方のためにも、今自分たちに出来ることを微力ながら尽力を尽くして頑張ろうと思っております。

 このように明るい話題が無い毎日で、ホリデーシーズンとはいえ暗く寒いこの季節は特に気分が上がらない方が多いと思います。というか自分自身もそうなのですが...(苦笑)。

でも、先日無事に4?回目の誕生日を迎えることができました!自分が健康、家族が健康、仕事が出来る体がある、仕事がある、この上ない幸せと実感しています。母が急逝してから、いつも”健康ならなんとかなる、生きていればなんとかなる”という言葉が心にあります。漫画キャンディキャンディで(また漫画ネタ?(笑))、恋人のテリュースと別れる際、港で"生きていれば必ず会える。生きていれば...。”と泣きながらも強い眼差しでテリュースが乗っている船を見続けているシーンを思い出します。でも、このご時世”健康でも仕事がなければ..."と言われる方も多いと思います。でもそんな方々も健康第一で、なんとか体には気を付けて踏ん張って頂きたいと思います。言葉で言うのは簡単ですが実際現実はそんなものではないというのもわかります。

 ただ、新型コロナウイルス感染症が蔓延した今年よりも、家族が闘病した期間、もしくは家族を亡くした年が遥かに苦しく、辛く、虚しい年になると思います。小説家の小池真理子さんが毎週土曜日に昨年亡くなられた御主人の事を連載で書かれています。ついつい毎週読んで、何故か共感してしまいます...。何事も体験しないとわからないことではありますが、健康・命の大切さを改めて感じております。

新型コロナウイルス感染症で闘病されている患者様、そして他の病気でも闘病されている患者様方々、心よりお見舞い申し上げます。そして1日でも早く回復に向かわれることを心よりお祈り申し上げます。

 今日は朝は寒いけど日中は暖かく日差しもある21年前の今日と同じお天気でした。

 そして今日は美しくも強く逞しい母の命日。

 ”麻里ちゃん、頑張らんばよ”と聞こえてきそうです。

                               M.M