病滅の刃

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  前略

 大変ご無沙汰しております。今年のゴールデンウィークも昨年同様に静かな連休となり、そんな静かに自粛していても新型コロナウイルスの猛威は益々強くなるばかりの第4波真っ只中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?そんな中でも松山選手のアジア人初のマスターズ制覇!、池江璃花子選手の素晴らしい復活という神的な凄すぎる明るいニュースもあり皆さん元気を貰ったのではないでしょうか?私自身、二人のご活躍を見れる時代に、そして同じ日本人に生まれてきたことを心から幸せと思いました。特にこんなご時世だからこそ日本国民全員の心に響いたニュースだったと思います。改めてお祝いと感謝と御礼を申し上げます。

 そして、またまた私は皆様とは約半年遅れで、鬼滅キッズではないところの鬼滅おばさんになっています(笑)。春休みにやっと息子と無限列車編を観に行くことが出来ました!その時から私の心はずーっと煉獄さんに奪われています(笑)。鬼滅の刃と言いますが、この漫画に出てくる鬼というのは、いわゆる“鬼”という意味の他にこの世の中のあらゆる鬼に対して言っている気がします。例えばウイルス、病気、何らかの災害を引き起こす何か、そして人間の心にある悪、自分自身の中にある鬼などなどを言っているように思えてなりません。

片目を失っても、傷だらけになっても、“鬼になろう”という強敵の鬼の誘惑に流されず“俺は鬼にならない!責務を全うする!ここにいるものは誰も死なせない!”とあくまで悪に染まらない煉獄さんに誰もが心を打たれ、誰もが何かを気付かされたのではないでしょうか?人間はいや生き物はきっと善より悪に染まる方が楽な事が多いかもしれません。こんな世の中だからこそ煉獄さんの“心を燃やした言葉”が年齢問わず人々を感動させたんだと思います。特に私と同じ世代の昭和の女性たちはメロメロになったことでしょう(笑)。私は煉獄さんの

彼女にも母にもなりたい!と思いましたが、同世代の女性方々そう思いませんか?(笑)

 そしてもう一つの煉獄さんの名言が”人間は老いるからこそ、死ぬからこそ、たまらなく愛おしく、尊い...”です。老いることも死ぬことも決して悲しいばかりではない、だからこそ人間であることの美しさ、素晴らしさ、幸せ、尊さを改めて教えてもらいました。

 煉獄さんを見習って、私は“医師としての責務を全うする!今ここにいる患者さんを誰一人死なせない!どんな方法をとっても治す!”とどんなに疲れてても”病滅の刃”を持って頑張りたいと思いました。

”病滅の刃”!そんな刃があったら...と医師なら、闘病している人またはその家族なら思うことでしょう...。刃は持たなくてもそんな志でこれからの医者人生全うしようと思います。

 今日はそんな気持ちにしてくれた煉獄杏寿郎さんの誕生日5月10日です。

 おめでとうございます、煉獄さん。

                                     M.M