夏休み

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 前略

 少し遅くなりましたが、本当に本当に暑い暑中お見舞い申し上げます。

 大変な猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?毎年この7月末から8月1,2,3日の祭りまでが、マックスに暑いですが、体調など大丈夫でしょうか?熱中症、新型コロナウイルス感染症などによる発熱、倦怠感、脱水症状などの患者さんが絶えませんが、、くれぐれもご自愛ください。またパリオリンピック、盛り上がっていますね~!日本勢かなりご活躍されていますね!オリンピックは世界中の人たちに生の喜び、パワーを与えてくれます。スポーツを通じて、世界平和を改めてお祈り申し上げます。

 さてさて、世間の学生たちは夏休み真っ只中と思います。皆さんは、夏休みと言えば何を思い出しますか?

 私はもう半世紀以上生きていますが、やはり小学生の頃の夏休みを思い出します。特にクマゼミの鳴き声(世のBGMで多分一番好きです!)を聴くと、毎年懐かしい、ノスタルジックな気分になります。私は小学生の頃の夏休みは、親の仕事の都合で、ほとんどが母の実家の長崎で過ごしていました。だから夏休み=長崎というくらいのイメージです。だからといって、だらだらばかりの夏休みではありませんでした。スイミングスクールと塾にお盆くらいまでは通っていました。スイミングスクールは、祖母宅からは結構遠いところにあるので、姉と二人でバスで通っており、昼くらいに帰ってきました。スイミングスクールで飲む自動販売機の氷入りのコカ・コーラ、メロンソーダ...美味しかった~って感じです。スイミングスクールでは泳ぎが上手な生徒さんが多く、いつも憧れてガラスから見ており、あんなに泳げるようになりたいなあといつも思っていました。塾は、バスと路面電車を乗り継ぎして通っていました。あの頃の塾の先生は、長崎大学の歯学部や医学部の学生さんが多く、とても優しく、丁寧に教えてくれました。懐かしくなり、最近その塾を検索してみましたが、名前がありませんでした...。残念(涙)。両親も自分のところで過ごさせない分、祖母や叔母に負担を与えないように、また出来る限り充実した夏休みになるようにと、計画してくれたのだと思います。祖母は、お墓参りやお寺参りが大好きというか、習慣でした。クマゼミの鳴き声を聴きながら、祖母と一緒にお墓へ行ったり、お寺さんがある階段を上ったりをしていました。

 そして長崎の夏と言えば、やはりお盆です。長崎のお盆は、お墓中で沢山の親族が花火をします。お墓が一番賑やか?というくらいでした。沢山の親族で賑やかにご先祖様たちを祭ります。そして何といっても精霊流しです。鼓膜が破れる?というくらいの爆竹の中、精霊船を押しながら、一緒に街中を歩きます。何度か歩きましたが、本当にあの光景は、長崎でしか味わえない素晴らしくも、幻想的なものでした。亡くなられたご親族も、さぞ喜んでいるだろうなあと思っていました。先日も萩市で花火大会がありました。あの花火を見ると、花火の音を聞くと、やはり長崎の夏休みを思い出します。これは何年経っても、決して上書き保存されることはないでしょう。花火大会の終盤で打ち上げられる、連発の黄金の花火を見ると、なんだか涙が出そうにもなります。人は、”花火のようにどかーんと咲き、輝き、そして散っていく、そんな人生が良い”とよく言います。そうだなあ、とも思いますが、それはそれで悲しいかな...花火を上げるまでの沢山の大変な準備や上げた後の余韻や思い出も、全てが人生だと思うので...。

 

 とにかく、一生忘れられない夏休みを過ごさせてくれた祖母や叔母には感謝しかありません。ご飯も美味しかった~。朝昼夕ご飯、食べ盛りの私達には大変だったと思います。本当にありがとう。

 毎朝連続ドラマ小説が始まる頃に、クマゼミの鳴き声の中、

 ”まりちゃん、早う起きんね~”

 改めて本当に”夏休み”をありがとう。

                                       M.M